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技能伝承活動「STEP」
全拠点の匠から「ゴールデンシニア」を任命し、全社一丸となった技能伝承活動「STEP」(Skill Tradition Examination Project)を推進。
技能の要となる暗黙知を伝えるために動画マニュアルを採用。
JFE電制(株)は、2004年に川鉄電設(株)、メンテック機工(株)電装事業部、KDKエレシス(株)が合併して設立されたエンジニアリングからメンテナンスまで一貫してサポートする会社です。
今回、メンテナンス事業の技能伝承活動(STEP)の中に「動画マニュアル制作システム i.ADiCA(アイアディカ)」をご活用いただきましたので、その取り組みの概要、また動画マニュアル採用の背景などをSTEP事務局の メンテナンス本部福山事業所制御保全部主査 郡司敏章様 に御講演いただきました。
人の技が欠かせないメンテナンス事業
MMS2008 AVASYS出展者セミナーで御講演されるJFE電制株式会社 郡司様JFE電制(株)のメンテナンス事業は、国内最大級の施設を誇る電機機器修理工場(以下「電機工場」)を有し、強力な総合的プラントメンテナンスを提供しています。
電機工場は京浜、倉敷、福山など5工場で全国をカバーしています。工場業務は、大型回転機器の点検・分解・修理、据付作業の他変電設備・遮断器等の点検修理などを行っています。
これらは、労働集約型の作業で、人の手・技がなくてはなりません。現在の作業員の年齢構成は50歳以上が68%となっており、熟練技能者の大量退職が迫っているため、技能伝承が最重要テーマとなっています。
JFE電制(株)の技能伝承活動「STEP」
JFE電制(株)電機工場の本格的な技能伝承対策は、2007年から取り組みを開始しました。当初、全国5つの電機工場の取り組みはバラバラでした。これを統括するために、TOP主導でゴールデンシニア(匠の技を持つ60歳以上の信望のある経験者)が任命され、全社横断のプロジェクトチーム「STEP(Skill Tradition Examination Project)」が誕生しました。
STEPが最初に取り組んだのは、技術、技能の概念の整理でした。課題は、理論だけで完全に説明できる技術と違い、勘と経験の五感で培われる「暗黙知の世界、つまり"匠の世界"の技をどう伝えるか」でした。そこで暗黙知の世界を可能な限り具体的な形に変え、伝承、伝授することが、技能伝承活動には欠かせない取り組みと考えました。
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| 千葉:篠塚GS | 京浜:水谷GS | 倉敷:楠GS | 福山:郡司GS |
ゴールデンシニアの皆さん
技能伝承訓練計画策定の過程で動画マニュアル導入を決定
STEPでは、次の様な技能伝承活動PDCAサイクルを定義の上活動開始しました。
| 1 | "Plan" | 現状技能把握 | スキルマップ・From toテーブルの作成 |
| 訓練計画策定 | 訓練企画書の作成・周知 | ||
| テキスト、各種資料の作成 | |||
| 動画マニュアルの作成 | |||
| 2 | "Do" | 訓練実施「匠塾」 | 集合訓練・職場OJT訓練 |
| 3 | "Check" | フォローアップ | 実作業フォローアップ研修(繰返し実施) |
| 認定審査 | |||
| 4 | "Action" | 実績反映、次期目標設定 | スキルマップ修正、認定表彰 |
中でも、"Plan"段階のテキスト・各種資料の作成には時間を費やして活動が展開されました。当時、STEP活動のためのマニュアル類は全く無く、ゴールデンシニアが各事業所の手順書、標準書、技術資料を掘り起こし、良いとこ取りをして作成に当たりました。現在、マニュアルの24種類と技術資料合わせて約3400ページを有し全社で共有しています。
紙のマニュアルは整ったものの、電機整備の作業には、前述した勘と経験の五感で培われる世界、つまり「視覚」「聴覚」「触覚」が相互に干渉して技能を裏打ちする「暗黙知」「匠の世界」が多くあります。これを紙の上で表現することは、困難なことでした。そこで、紙では表現できない部分を忠実に再現する方法として動画マニュアルの導入に踏み切りました。動画マニュアル作成ソフトの選定基準は以下のとおりです。
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この基準で各社PR資料、展示会などを調査し、印刷できる「動画マニュアル制作システム i.ADiCA(アイアディカ)」と出会い、2008年2月に導入決定、早速STEP活動の中で活用を始めました。
最重要局面は、フォローアップ研修
技能オリンピックの様子STEP-PDCAサイクルは、ようやく回り始めたと郡司様はお話し下さいました。
「ただ、大切なのは、これから繰り返される実機作業のフォローアップ研修。とにかく現場・管理者一体となって目標レベル到達まで追跡・支援をしっかり行なうこと。ツールだけ整備して現場任せにするような事がない様、確実にフォローし、活動を根付かせて行く」と熱く語って下さいました。
12月には、JFE電制「初」の試みとなる「技能オリンピック」をSTEP企画で開催されました。大会が社内に与えたインパクトは、大きく、大盛況、大成功の大会になり、今後、恒例的に開催する弾みができたとのことです。
「匠の技を録画して、動画マニュアルを増やしたい」ゴールデンシニアの郡司様はSTEPの取り組みに瞳を輝かせていました。










