HISTORYエプソンアヴァシスの
あゆみ

  1. 1980

    株式会社コーワコンピュータ設立

    創業社長・土屋正弘氏により社員3名で設立。酒販店、販売管理、ガソリンスタンド、会計事務所向け専用コンピュータの販売を開始する。本来は「コア・コンピュータ(Core:芯や核の意)」という社名でスタートさせる予定だったが、会社登記の際に「コーワ」と誤って登記してしまったというエピソードも。

  2. 1989

    フレックスタイム制度導入

    当時の企業では珍しく、創業初期から社員の働きやすさを重視。翌年には半日休暇や介護休暇制度を取り入れ、労働環境の充実を図った。働きやすさの追求はその後も続き、1997年には育児介護のための勤務時間短縮制度、2001年には在宅勤務制度がスタートするなど、多様で柔軟な働き方が社内風土として根付いていく。

  3. 1990

    社名変更:「エプソンコーワ株式会社」へ

    この時期から、現在のエプソンアヴァシスの礎となるソフトウェア開発事業が本格的にスタート。前年より、セイコーエプソン社製プリンター関連のソフトウェア開発に参入し、セイコーエプソン社の出資を受け、社名にも「エプソン」をかかげる。事業拡大により、社員数も50名を超える規模へと拡大した。

  4. 1995

    自社製品『私暦(カレンダー作成ソフト)』をリリース

    自分で撮影した写真を使って、簡単にオリジナルのカレンダーを作成できるソフトウェア商品。リリースした当時は、ちょうどデジタルカメラやカメラ付き携帯電話とカラーインクジェットプリンターが普及し始めた頃。「誰でも・楽しく・簡単」にカレンダーの作成ができるよう、直感的な操作性を実現し、お子さんからご年配の方まで、幅広くご愛用いただいた。先進的なハードウェアから、ソフトウェアで「楽しい」ユーザー体験・価値を導き出すというビジネスの実践でもあった。

  5. 2000

    ISO9001認証取得

    品質問題により赤字となるプロジェクトが出てきたことから、開発プロセス管理の必要性を強く感じ、ISO9001認証を取得。開発プロセスは常にブラッシュアップし、2002年には、ISO9001:2000年度版への移行、コンサルタントの指導によるCMMI導入等の取り組みを経て、最終的には、当社独自の品質マネジメントシステムの確立し、ソフトウェアエンジニアリングを高めるきっかけとなった。

  6. 2002

    ベトナムに子会社
    AVASYS VIETNAM CO., LTD.を設立

    将来、日本国内だけではITエンジニアが不足することを想定し、IT支援政策をとるベトナムに子会社を設立。高い技術力を持つベトナムのITエンジニアとともに、高品質ソフトウェアの提供を目指した。残念ながら、ベトナムでの事業は拡大することができず、子会社は解散したが、このことが世界に目を向ける契機となり、のちの海外の学生の長期インターンシップの受け入れや日本以外のITエンジニアの採用などにつながっていった。

  7. 2005

    自社製品『i.ADiCA
    (動画マニュアル制作システム)』をリリース

    製品の操作説明や、社員教育などのマニュアル・教材を動画で制作できるシステム。見たい画像を瞬時に検索できるほか、動画に付箋を貼ったり、メモを残したりして、本のような使い方が可能に。当時主流だった本やビデオから、よりマニュアルを見る人への分かりやすさ・使いやすさを追求した。コンセプトは後継商品の『アッとマニュアル』にも引き継がれ、簡単に動画のマニュアルを作成できるソフトとして、製造業はじめ多くの企業に導入された。

    社名変更:「エプソンアヴァシス株式会社」へ

    2000年代に入り、社員数が300名を超え、事業範囲も拡大した段階での社名変更。AVASYS(アヴァシス)とは、“Advanced Value Added”の頭文字とSYSTEMを組み合わせた造語で、お客様に付加価値の高いサービスを提供する、という意味を持つ。

  8. 2007

    塩尻市との共同施設
    「塩尻インキュベーションプラザ(SIP)」開設

    産学官による「アイディアの孵化装置」として、塩尻市と共同で開設。当社のほか、地域の企業家や信州大学がオフィスへ入居した。2018年の拠点移動まで、組込みソフトウェアの人材育成や技術交流、業務委託等による協同での事業展開といった活動に積極的に取り組んだ。

  9. 2009

    信州大学工学部と連携協定を締結

    長年にわたり、共同開発やインターンシップの受け入れ等で交流を深めてきた信州大学工学部と、技術・教育の進展や地域活性化を目的に包括的な連携協定を締結。これを皮切りに、信州大学のほか、地域の大学や自治体と連携し、現在に至るまで、ソフトウェアのさまざまな分野で共同研究を続けている。

  10. 2015

    セイコーエプソンの連結子会社化

    情報機器や産業機器の組込みソフトウェア、クラウドの活用における豊富な実績を有し、かつエプソン製品への豊富な知見を持つ当社。連結子会社となることにより、エプソンとの連携をより深化させ、様々なエプソン製品のソフトウェアによる総合的な魅力の向上に貢献している。

  11. 2016

    「くるみんマーク」・「職場いきいきアドバンスカンパニー」に認証される

    厚生労働大臣より「子育てサポート企業」として認証を受ける(くるみん)。また、長野県からは「多様な働き方を導入・実践し、職場環境の改善に取り組む企業」として「職場いきいきアドバンスカンパニー」の認証を受ける。様々なライフスタイルやニーズに合わせた働き方ができる点や社員の育成に積極的に取り組む点が評価され、2023年に3つのコースが設けられた新たな職場いきいきアドバンスドカンパニー認証制度においても、「ワークライフバランスコース」と「ネクストジェネレーションコース」の認証を受けた。

  12. 2023

    自社製品『コミュたす(消防団向け出動支援アプリ)』をリリース

    エプソンアヴァシスに在籍する現役消防団が地元消防関係者の協力を得てつくったアプリ。消防団の作業負荷を軽減し、自治体関係者の活動時間の記録・集計にかかる時間も削減することができる。消防団など屋外活動コミュニティに情報をプラスすることで、彼らの活動をサポートし、コミュニティが存在することによる地域の安心安全に寄与するサービスを目指して開発された。 新たな事業領域への挑戦のために行っているSIP活動(※)の一つの成果である。 (※)SIP活動(Software Innovation Project)...「作る」から「創る」への発想の転換を目的とした社内活動。既存業務を効率化し、全業務時間の15%を個人の自由な活動に使うことができる。