MESSAGE代表メッセージ

エプソンアヴァシス株式会社
代表取締役 西澤 恒二

PROFILE
セイコーエプソン社に入社 三十数年。業務系アプリの開発から事業推進を歴任。
2024年4月よりエプソンアヴァシス 経営企画本部本部長に就任。

エプソングループと歩んできた挑戦の歴史

エプソンアヴァシスの歴史は、今から半世紀近く前の1980年まで溯ります。当時は専用コンピュータの販売が事業の柱で、ガソリンスタンドや会計事務所などがお客さまでした。やがて、セイコーエプソン社製品のソフトウェア開発をサポートするようになり、現在ではエプソングループの一角を担うまでになりました。

アプリケーション、組込みシステム、クラウドサービス、ソフトウェアテスト、操作マニュアル……など、セイコーエプソン社製品の随所に弊社の技術が息づいており、事例は枚挙に暇がありません。最先端の製品を手がけるセイコーエプソン、その製品のソフトウェア技術を支えるエプソンアヴァシス。つねに高いクオリティが求められる環境で、弊社は知見を育み、グループ内での確固たるポジションを築いてきたのです。

弊社は独自の開発技術を通じて、セイコーエプソンの各事業と横断的に連携しています。各事業の製品・サービスに携わるうえで重視しているのは「新しい価値」を追い求めること。つまり、エプソンアヴァシスが歩んできた道のりは、挑戦の歴史でもあるのです。

「技術」と「発想力」の両輪で、新境地を切り拓く

社会のニーズが目まぐるしく変化する現代、機能性を追求するだけでは競合他社との差別化が難しくなってきました。成熟期を迎えた市場で勝ち続けていくために、企業はどうあるべきなのでしょうか。わたしはこの時代だからこそ「お客さま目線」に立ち返るべきだと考えています。お客さまの困りごとに寄り添う姿勢から新たな価値が生まれる。今や幅広いジャンルに普及したサブスクリプションサービスやクラウドサービスが、その事実を鮮明に映し出しています。

こうした現状もあり、弊社は大きな岐路を迎えています。次の一手を確実に掴み取るべく、グループ会社間の連携を強めており、顧客理解の取り組みが鋭意進行中です。その過程で、弊社ならではの発想を生み出し、新しい事業へつなげていくことを目指します。新規事業の創造モデルが確立できれば、セイコーエプソンの事業を先鋭化させ、より価値ある製品・サービスを提供することが可能になるでしょう。

そのためには、人材育成制度の拡充も忘れてはなりません。理想とする人材は、各々の領域で活躍できるプロフェッショナル。また、お客さまのニーズを深く理解し、それをビジネスに発展させる発想力も求められます。育成環境の整備も着々と進んでおり、その一環としての「SIP活動」も定着してきました。これは、全業務時間の15%を社員が自由に利用できる取り組みで、主体的なスキルアップやチーム活動を促すのが狙いです。そのほか、さらに強化すべきビジネス・技術領域にも積極的に人材育成投資を行っていきます。「高度な技術力」と「お客さま目線の発想力」で未来を切り拓く――。創業から数十年経った今もなお、エプソンアヴァシスは進化を続けているのです。