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2021.06.18

外部研究機関での研究活動

こんにちは!
エプソンアヴァシス 事業推進4部の栗原です。

今回は、外部での研究活動についてご紹介したいと思います。
私たちの部門では、これまで外部の団体・研究機関において、研究員として様々な研究活動を行っています。
その中から、2020年度に「一般財団法人 日本科学技術連盟」の研究員として、1年間所属しましたお話をご紹介したいと思います。


■「人工知能とソフトウェア品質」

先ほどご紹介しました「一般財団法人 日本科学技術連盟」ではいくつかの「研究コース」があります。
私が研究員として所属していましたのは「人工知能とソフトウェア品質」をテーマにした研究チームでした。
この研究活動では、外部の企業の方、各分野で専門的に活動をされている方と一緒にチームを組み、1年間研究を行うテーマを決め、年度の終わりには「論文発表」「分科会研究報告発表」などを行います。

【関連URL】 日本科学技術連盟
【関連URL】 ソフトウェア品質管理研究会

特に今回は「人工知能」を利用した「品質向上」、中でも「自然言語処理(NLP※)」をテーマに、取り組みを行いました。
簡単に「自然言語処理(NLP)」をお話しすると、普段私たちが何気なく使用している「言語」「文章」などを、人工知能を使って処理をする技術分野になります。
例えば身近なものでは「チャットボット」などもそうですね。
この分野は、人工知能の分野の中でもまだまだ発展途上であり、世界では日々新しい技術が登場する、とてもHOTなカテゴリーでもあります。
  ※NLP=Natural Language Processing

本文画像.jpg

■成果報告

通常であれば、直接東京などに都度集まり研究活動を行うのですが、折しも2020年度はCOVID19の影響で、1年間リモートで、昼夜?問わず、外部企業や研究機関の方とコミュニケーションを取りながら研究活動を行いました。
100%オンラインでの活動は、研究会でも初めての試みでしたので、一度も会わずに研究活動ができるかどうか大変不安でしたが、意外と慣れればこのほうが便利で効率的でとても進めやすいということがわかりました。

実際には、プログラム開発や実証実験もオンラインで行うため、ネットワークを介して様々な新しい技術や方法を試すこともできました。
(ちなみに飲み会もオンラインでした。。。)

結果、無事に
  「自然言語処理を利用した類似障害情報の抽出と活用方法の提案」
という内容で研究成果を論文発表するに至りました。

【関連URL】 第36年度(2020年度)分科会成果報告
【関連URL】 発表論文

※他にもエプソンアヴァシス社員で研究活動をされている方や、過去にも研究会で論文発表された方もいらっしゃいますので、ぜひ探してみてください。


■人、コンピュータ、コミュニケーション

「人工知能」や「ロボット」については
 「近い将来、コンピュータは心や感情を持ち、言葉の意味を理解し、人とコミュニケーションする世界」
を思い描いています。

それにはまだまだ越えなければならない壁や、日々目まぐるしく変わる新しい技術が沢山ありますが、壁が高ければ高いほど、新しい技術が増えれば増えるほど、とてもやりがいがあります。

未来の世界を作る一員として皆さんもぜひ私たちと一緒にがんばりませんか?